「麻衣ちゃん?だからね、話し合いじゃもう済まないんだよ。俺達はこうやって普通にしてるけどさ、やっぱり腹が立ってるんだよ」
口を開いたのは隼人で、顔を横に向ける。
「でも原因は私だよ?」
「違うよ。激しく違う」
「違わないよ。だから帰らなきゃ」
「おいおい。話が見えねえよ」
私と隼人のやり取りに、間に入ってきたのは雅也さんで。響は口を開かずこちらを見てるだけ。
「麻衣ちゃんを匿うんだから、俺も事情を知る権利はあるだろ?今話し合うのはまずは“ここで”だろ?ほら、二人とも座れ」
テーブル席の前に腰を下ろす様促された私達は、お互いを見つめた後、足を動かした。

