青空の下月夜に舞う 4


「恨むことで自分が救われるならそれでいいと思うけど、そうじゃないなら素直になればいいよ。それは悪いことじゃない」


「……でも、」


「それで俺達の前から居なくなったの?」


それでって言うけど……
私は私なりに凄く悩んで悩んで。

裸女を守りたかったのもあるけど、それよりも、雄大を嫌いになれないのに、祐也を好きだなんて言えないのはもちろん、みんなの前でどんな顔して居ればいいのか分からなくなったんだ。


人の事を守るだなんていいつつ、自分がただ傷つきたくなかっただけの弱虫。


「私弱虫だから……」

「俺もだよ」

「雄大の言う通りが楽だったの」

「そんなもんだ」

「今でも雄大をきっと私どこかで守ってるし」

「ちょっと気に食わねえな」