「どんなに脅されても……」 「うん」 優しく返事をする慶太郎。 だから余計に目が見れなくなって。 思いっきりギュッと目を瞑った。 「雄大を嫌いになれないの……っ!!」 嫌われるのよりも。 一人になる事よりも。 雄大の所有物になるよりも。 一番恐怖を感じたのは……自分の気持ちだった。 雄大が言ってることは最低で。 誰が考えても、人の感情ではない脅し文句。 嫌いになれれば。 恨むことが出来れば。 もっと楽だったのに。