青空の下月夜に舞う 4




「どんなに脅されても……」


「うん」



優しく返事をする慶太郎。


だから余計に目が見れなくなって。

思いっきりギュッと目を瞑った。




「雄大を嫌いになれないの……っ!!」




嫌われるのよりも。

一人になる事よりも。


雄大の所有物になるよりも。



一番恐怖を感じたのは……自分の気持ちだった。




雄大が言ってることは最低で。

誰が考えても、人の感情ではない脅し文句。



嫌いになれれば。

恨むことが出来れば。

もっと楽だったのに。