青空の下月夜に舞う 4


「麻衣ちゃんは、何を守って俺達から離れた……ーー?」


頭の中を見透かされているみたいで、鳥肌が立った。


私が顔に出やすいタイプだとしても、全てを理解することは出来ないだろうから。


ぐっと拳を握りしめ、口を開いたけど。


「あの……」

「祐也を庇ったのか?」


被せる様に口にした言葉に、一度自分の声を飲み込んだ。


「へ……?」

「あれ?違うの?祐也がずっと自分を責めてるみたいだからさ。祐也が原因なんだと思ってたけど」

「……何でそうなる……あっ、」

「心当たりはあるんだな。でも違ったわけだ」


雄大が裸女を脅しの道具に使ったあの日。

祐也は雄大に負けてる……


だから祐也は自分のせいだと思ったのかも。