青空の下月夜に舞う 4


「…………」


ドアの向こう側の人物を見て、一気に体の力が抜けた。


鍵を開けて、扉を開く。


「こんばんは。お忙しい時間帯にすみません。先日のヨーグルトなどはどうでしたか?」


先週。
試飲して下さいと、飲むヨーグルトと牛乳を貰った営業の女の人だ。


「……凄くおいしかったです。でも私牛乳飲むと、やっぱりおなか壊してしまうので……」

「そうですか……それは残念です。宜しかったらヨーグルト製品だけでもどうですか?」

「先日試飲と一緒に頂いたパンフレット見ました。青いやつですよね?」

「そうです!あ、よかったらまた食べてみてください。来週また来てもいいですか?」

「はい。じゃあ、ありがとうございます」