青空の下月夜に舞う 4


「ね?だから。もう意地張らないでよ」


「張ってないもん……」


「はぁ……涙流して連れて帰る作戦失敗か」



ううん。危うく成功しそうだったよ。

口には出せないけど、今隼人が言ったのが本当なら私は馬鹿だ。

……それ以上に。やっぱり考えを変えられない。



きっとみんなは、裸女が狙われるって知らないんだ。だからこうやって、まだ私をかまえるんだよ。

その事を知れば、仕方ないって納得するかもしれない。


また私が一人になるのはいい。

我慢すればいいことだから。


けれど、その話を聞いて、もし雄大達とみんなが喧嘩になって。

誰かが怪我することになったりする方が、私は自分を責めずにはいられなくなる。

それこそこんなによくしてくれたみんなに、顔向け出来ないよ。