青空の下月夜に舞う 4

「美咲さんは、自棄に明るい。無理矢理笑ってるんじゃないかな。だって……」


少しの間があいて。


「みんなの元気がないから。麻衣ちゃんはさ、凄く明るい子ではないけど、みんな麻衣ちゃんが好きなんだろうね。癒されるって言うのかな。可笑しいよね。ホンワカした雰囲気でもないのにさ」


優しく。笑いながら、隼人が私を射抜く。


失礼な事を言われてるだろう言葉には、凄く温もりがあって、私の心を揺さぶる。




「でも……一番寂しそうなのは慶太郎くんかな。あの人は本当に妹みたいに思ってるだろうから」




ダメだ。

喉に僅かな痛みが襲ってきた。