青空の下月夜に舞う 4


「俺の事も最初は知らなかったんだから、無邪気の面子を知らないのは当然だよ」


そうか。私見張られて……って!!

ハッとして辺りを見回す。


「……」


だけど、そこには正真正銘私と隼人の二人だけ。
見張りなんて何処にもいない。




「あ」

「分かった?」


思わず漏らした私の声に、笑顔で反応した隼人。


さっき、店内で言った“時間がない”。
そして、雄大はしばらく忙しいと言っていた。


「今日は見張られてないの……?」

「半分正解。見張られてないのは、バイトの時間だけ。今日のバイト終わり店内見渡してみなよ。俺達と同年代の男が居るだろうから。で、帰り道振り返ってみなよ。そいつがきっと近くに居るよ」