青空の下月夜に舞う 4


外の風は冷たいけれど。
太陽の光でそこまででもない。

12月ってこんなもんだっけ、と。

呑気に考えれる状況ではないのに。


頬を撫でる冬の冷たさは、みんなに出会った時とは明らかに季節は過ぎている。

半年という期間の中で、こんなにも相手を想った事はない。


隼人の言葉を聞いて、瞬時に感じた疑問を、次の言葉が吹っ飛ばしてくれた。


「俺達裏切られた、なんて思ってないよ。そこまで覚悟しなきゃいけないものがあったんだよね?」


まるで心が見透かされている様だ。
胸を締め付けるみんなの笑顔が脳裏を霞めて、私の頭を混乱させる。



「黙ってたのは、麻衣ちゃんの考えが分からなかったからだよ。ずっと調べてた」