外の風は冷たいけれど。
太陽の光でそこまででもない。
12月ってこんなもんだっけ、と。
呑気に考えれる状況ではないのに。
頬を撫でる冬の冷たさは、みんなに出会った時とは明らかに季節は過ぎている。
半年という期間の中で、こんなにも相手を想った事はない。
隼人の言葉を聞いて、瞬時に感じた疑問を、次の言葉が吹っ飛ばしてくれた。
「俺達裏切られた、なんて思ってないよ。そこまで覚悟しなきゃいけないものがあったんだよね?」
まるで心が見透かされている様だ。
胸を締め付けるみんなの笑顔が脳裏を霞めて、私の頭を混乱させる。
「黙ってたのは、麻衣ちゃんの考えが分からなかったからだよ。ずっと調べてた」

