青空の下月夜に舞う 4


幸せを手放さなければ、幸せは手に入らなくて。


きっとこのままだったとしても、私だけじゃなく雄大もダメだったと。

雄大も分かっていたんじゃないかと、祐也の胸で泣きながら思った。


鼻水も出てるし、ちっとも可愛くない泣き方をする私を、慶太郎も祐也も笑わなかった。

黙って側に居てくれる事がこんなにも温かいんだと。
一度壊れた涙腺は一々頭の中で考える事全てに反応して、涙に変わる。


泣きわめく私の隣で慶太郎がスマホをいじってたことなんて全く知らなくて。

我に返り、すっかり泣きつかれた所で、みんなにも大丈夫だと連絡回ったと教えてもらって急に恥ずかしくなった。