青空の下月夜に舞う 4


路地からでも家には迎えるから、と思い足をマンションへ向ける。


大体、なんなんだよ。
あの男。微妙に怖いし。


多分あのままだったら雄大が来るまで待つんだろうと思ったけど。

思い通りにさせるのが少し嫌だったのもあった。


私は自分の足でちゃんと帰るんだから。
余計なことすんなよ。


居なくなったら探されて捕まえられて。



でも、今ので私が家の近くに帰ってきているのが雄大にも伝わってると思う。

走る足を早歩きに変えて。

マンションへ裏路地から回った私は、辿り着いた事を実感する角を曲がった時。


見慣れた車がマンションの下に止まっていて。

やっぱりだと。


気持ちが重くなった。