青空の下月夜に舞う 4


ドクンと胸が大きく鳴る。


祐也が私との距離を詰めたかと思うと、僅かに通り過ぎて。

後ろのスライドドアを開けた。



え……今のは何……

迷いなく中に乗り込む姿に頭が混乱する。


だから、の後は何だよ!!
つか、今このタイミングで好きだとか言う?!


固まる私に、後ろに既に乗っていた慶太郎が「どうした?」と訪ねる。

はっ!


ダメだ。意識を完全に持っていかれた。


無言で車に乗り込んだ私に、祐也と喧嘩したのかって聞かれたけど、首を横に振るだけにした。


雅也さんのバーが遠ざかり、順調に車が進む中で。

雄大に話す内容を頭で整理したいのに!!
祐也の野郎……


やめろよ!馬鹿!!