時間にして15分ぐらいだと思う。
「よし。いくか」
慶太郎の声に、みんなタバコを灰皿に押し付けて腰を上げる。
私もコーヒーを飲み、扉に向かうみんなに続こうとしたけど。
「あ」
「なんだよ」
「ちょっと待って。先行ってもいいよ」
一番後ろに居た祐也が私の声に気付いたけど、「車まわしてくるぞ~」と、慶太郎が言いながらみんなの足音が遠退いた。
私は扉とは反対に足を向け、
「雅也さん!」
奥に居る雅也さんに声をかけた。
すると、奥から聞こえていた水の音が止まり、フロアを歩く音と共に雅也さんが姿を現す。
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