青空の下月夜に舞う 4



「とりあえず、座れ」と言って、立ち上がった雅也さんは、祐也の肩をポン、と叩いてカウンターの中へと姿を消した。


数秒後、缶コーヒーを5本手に、私達が腰を下ろしたテーブルの目の前に、1つずつ置かれ……


隣のテーブルに、1つ缶コーヒーを置くと目の前に立ったままだった祐也も少しの間を置いた後、椅子に座った。


雅也さんが、プルタブを開けるとみんな缶コーヒーを手にして一口。

その様子を見ながら“微糖”の文字を確認後、私も涙が落ち着いて、コーヒーを開けた。



「まず。自分の考えばかり相手に押し付け過ぎるよ。祐也も……麻衣ちゃんも、ね」

「……」

「……っ、」

小さな舌打ちは、祐也のものだ。