青空の下月夜に舞う 4


「力ずくで解決しちゃうの……?」


涙を拭いながら、祐也を見た。

目付きは鋭いまま。
話し出した私をしっかり見ている。


「そうだ。それしか、もう方法がねえ」

「じゃあ更に大きな暴力で向かって来られたらどうすんの?暴力で解決しても、同じ事を繰り返すだけだよ。その為にみんながボロボロになるの見てろって言うの?」

「腹はくくってる。それでお前が笑えるなら、俺は……」

「笑えるわけないじゃない!!!」




馬鹿はどっちだよ。


ホントにもう……拭った筈の涙が止めどなく溢れ出す。

いきなり出した私の大声に、みんなが反応したのが分かった。


「みんなが傷ついて……笑えるわけない。そんな守り方されたくない」