青空の下月夜に舞う 4


自分の想いがこんなにも伝わらない。

悔しくて、悔しくて。


噛み締めた唇は切れていて。

涙もギリギリだったけど、頬に一筋の涙が伝えば。


もう止まらない。

ボロボロと大きな雫になって溢れ出す。


「泣くって事は、俺の言う通りなんだろ」


そんな私の姿を見ても、態度を変えない辺り祐也らしいっちゃらしいけど。

これは悲しくて泣いてるんじゃない。
悔しくて涙が止まらないのに。


それさえも否定をされて更に悔しさが増す。



「お前が言ってるのは綺麗事だ。それじゃ済まないって分かってねえ。なのに誰も傷付けないようにしてるだけだ。自分は傷だらけなのに」

「違う、もん」

「違わねえよ」