青空の下月夜に舞う 4




「原嶋が。病院のベッドの上に居ることを想像したら、そんな悲しい顔すんのか」




え……?それってどういう……

斜め下に下げていた視線を祐也に戻すと、先程の興奮が嘘なのかと思うほどに。

言葉の冷たさとは裏腹に、祐也の眉は少しだけ曲がり、切なさが伝わってくる。


「ちが……、」

「違わねえだろ。原嶋が嫌いじゃねえのはもう仕方ねえよ。家族だろ。理解したくねえけど」


それを言われると黙ってしまう。
祐也の言葉は間違ってない。


「ほら、言い返せねえだろ。それが全てだろ。大きなお世話なんだろ!!!」


話ながら、再び声が段々と大きくなり、語尾はもう正に怒鳴り声。


なんでそうなっちゃうの。