「原嶋が。病院のベッドの上に居ることを想像したら、そんな悲しい顔すんのか」
え……?それってどういう……
斜め下に下げていた視線を祐也に戻すと、先程の興奮が嘘なのかと思うほどに。
言葉の冷たさとは裏腹に、祐也の眉は少しだけ曲がり、切なさが伝わってくる。
「ちが……、」
「違わねえだろ。原嶋が嫌いじゃねえのはもう仕方ねえよ。家族だろ。理解したくねえけど」
それを言われると黙ってしまう。
祐也の言葉は間違ってない。
「ほら、言い返せねえだろ。それが全てだろ。大きなお世話なんだろ!!!」
話ながら、再び声が段々と大きくなり、語尾はもう正に怒鳴り声。
なんでそうなっちゃうの。

