いと、ゆかし






遮られた自分の言葉と、何でもないというように呟いた先輩。

じりじり、耳が熱い。




「もう、いっかい……」

「みっちー」



「もういっかい」

「みっちー」



「もう一回」

「みっちー」






低い声。

あまり口の左端が開いていないから、歪んだように動く唇。

ちょっとまわってない呂律。




自分の名前を、ここまで愛しく感じたことはない。