姫と年下王子たち

そんな中、俺の右手には…青色の敵の旗が握られていた。


…旗は取った。

でも、体が動かへん…。


自分の陣地に旗を届けて、初めて勝利やのに…。


このままじゃ、陣地に持って帰れへん…。



そんなとき…。


「こっち」


ふと、頭上から声がした。


見上げると、俺に手を差し伸べる涼がいた。


…まったく。

お前ってヤツは、ちょうどいいところで待機してるんやから…。