姫と年下王子たち

桔平くんが問題を間違って、時間がかかっていることに、つい自然と口角が上がってしまっていた。


「…そっ、そんなことないよ!ただ、惜しいなーと思って」

「じゃあ、答え見せてーやっ!」

「ダーメ」

「なら、ヒントだけ!」


顔の前で手を合わせて、お願いをする桔平くん。

しかし、チラリと時計を見ると…。


「残念でしたー!今日はここまでっ」


もう、時間がきていた。