姫と年下王子たち

「わかったよっ」


あたしは、桔平くんの目を見て言った。



それから桔平くんは、問題を解き始めた。


こんな問題集が、数時間で全部解けるはずがない。

そう思って、「わかったよっ」なんて軽い気持ちで返事をした。



しかし…。


「…正解。…これも正解」


桔平くんは問題を1問も間違うことなく、どんどん解き進めていく。


桔平くんのお母さんは、“バカ息子”なんて言ってたけど…。