姫と年下王子たち

中に入ると、桔平くんはベッドに寝転んで、のんきに雑誌を読んでいた。


そしてドアの開く音に気づき、こちらに目を向ける。


「あっ、戻ってきたんや!」


あたしは黙って、机の横のイスに座った。


「やっぱりひなちゃん、俺が恋しいんやろ?」


さっそく、キスしてこようとする桔平くん。

あたしはその顔に、問題集を押しつけた。


「はい!勉強するよっ!!」