姫と年下王子たち

桔平くんとは、大違い…。



あたしがトイレから出てくると、ちょうど桔平くんのお母さんが、玄関でハイヒールを履いていた。


そして、あたしの姿を見つけると…。


「秋月先生!先生には期待してますからね!どうぞ、あのバカ息子をよろしくお願いします!」


と、頭を下げられてしまった。


…こう言われてしまっては、もうやるしかないっ。


あたしは意を決して、桔平くんの部屋に戻った。