姫と年下王子たち

深く頭を下げた。


「私は大丈夫よ。先生こそ、尻餅ついたんじゃない?」

「あ…、はい…。大丈夫です…」


恥ずかしさのあまり、顔が赤くなる。


「…えっと、出かけられたはずじゃ…」

「そうだったんだけどね、ちょっと忘れ物しちゃって!」


桔平くんのお母さんは、ペロッと舌を出す。

その仕草1つ1つがかわいい。


「先生こそ、どうされたんですか?」