姫と年下王子たち

「どうでもいいけど、泣き止んでくれねぇ?耳元で泣かれると、うるさい」

「ごめんなさい~…」

「それに、鼻水垂らされるの嫌だから」

「垂らしません~…」


あたしは長谷川くんにおんぶされながら、そのまま下山した。



「戻ってきた…!」


遠くの方で、そんな声が聞こえた。


その声に反応して顔を上げると、うっすら残る靄の中にコテージが見えていた。