姫と年下王子たち

「そやな!俺、がんばるわっ」


両腕の裾を捲り上げる、桔平くん。


やっとやる気を出してくれたと感心していると…。


「よいしょっと!」


…あれ?


気づいたら、あたしの体は宙に浮いていた。


部屋にある姿見に自分の姿が写って、…ようやくこの状況を把握した。


あたし…、なぜか桔平くんにお姫さま抱っこされてるー…!!?


「…なにするのっ!下ろして、桔平くん!!」