姫と年下王子たち

「ん…!?」


なにかが見えて、あたしは目を凝らした。


見間違いかと思ったけど…。


…窓のすぐそばにある庭の木の上に、人影らしきものが見えたような気がした。


「ひなちゃん、どうしたん?」


桔平くんが手を止める。


「今…、あそこの木の上に、だれかいたような…」

「え…?」


桔平くんも窓に目を向けるが、…そこにはもうあたしが見た人影はなかった。