姫と年下王子たち

「ちーすっ!」


いつもこんな感じで、無断で家に上がる。

まぁひなん家は、第二の俺ん家みたいなもんだし。


インターホンを鳴らさなくても、鍵を勝手に使っても、怒られることはない。


それが、幼なじみの特権♪


俺は玄関で靴を脱ぐと、そのままリビングに入った。


「あ~!!涼しいーっ!!」


リビングには、クーラーが点いていた。


「…うお!!なんだ、絢斗かよっ」