姫と年下王子たち

そして咲斗を連れると、インターホンも鳴らさずにドアノブを握った。


…ガチャッ


しかし、鍵がかかっていた。


「また、鍵なんかかけやがってー…」


俺はドアの前でしゃがみ込むと、そこにあるイヌの置物を探り始めた。


チャリン…


出てきたのは、ひなん家の鍵。

ここが、ひなん家の鍵の隠し場所。


俺はそれを使ってドアを開け、鍵をもとあった場所へ返す。