姫と年下王子たち

「テキトー」


俺はそう言うと、エンジンを吹かして走らせた。


まだ朝の10時だっていうのに、蒸し暑い。

顔に、生温い風が当たる。



ひなの家に向かう途中…。


「あ、そうだ!」


俺は、あることを思い出した。


とある店へ単車を停め、軽く買い物をしてからまた走らせた。


ひなん家までは、だいたい10分ぐらいで着く。


俺は、ひなん家のガレージに単車を停める。