姫と年下王子たち

「ひな嬢も絢斗さんみたいな人に好かれて、幸せっすよ!」

「そぉか?」


俺は、満更でもなかった。



「咲斗ー、行くぞーっ!」


俺は、咲斗を連れてガレージに向かった。


ここには、俺の愛車が置いてある。


「ほいっ、メット」


咲斗にヘルメットを投げる。

受け取ると咲斗はメットを被り、慣れた風に俺の単車に跨った。


「絢斗さん、お帰りは?」