姫と年下王子たち

小声で呟いただけなのに、相変わらず親父って地獄耳だなー。



「それじゃあ、行ってくる。家のことは任せたぞ」

「へい!!お気をつけて、いってらっしゃいませっ」


親父の部下は頭を下げる。


そうして、親父とおふくろは出て行った。



この家にいても、どうせ暇。

それなら、早くひなに会いたい♪


「咲斗!ひなん家行くぞっ」

「ひなん家!?お泊まり?」