姫と年下王子たち

あたしの返事を聞いた桔平くんは、安心したようににっこりと微笑んでくれた。



「桔平、そろそろ行った方がいいんじゃねぇか?」


翼が腕時計に目を移す。


「…うわっ、ほんまや!じゃあ…翼、絢斗、涼、今までありがとうな!」

「おう!」

「大学、がんばってや!」

「お前もあっちでがんばれよ」

「ああっ」

「桔平が日本に戻ってきたら、また飲もうぜ!」