姫と年下王子たち

「ひなちゃん。やっと今、ひなちゃんの気持ちが届いたわ」


そう言って、桔平くんは携帯の画面をあたしに見せた。

そこに目を移す。



桔平くんへ


あたしが一番好きなのは、桔平くんです。

こんなあたしでよければ、付き合ってください。
よろしくお願いします。


ひな



「これって…」


あたしが…昨日の夜に送ったメールだ。


「神様のイタズラか知らんけど、ひなちゃん俺に、メール送ってくれててんな」