姫と年下王子たち

桔平くんは少し顔をしかめながら、ダウンのポケットに手を突っ込む。

中から現れたのは、桔平くんの携帯。


「…だれやー?俺にメールなんか」


徐ろに、携帯を見る桔平くん。


メールに目を通すうちに、徐々に桔平くんの目がパチクリと見開いていく。


「どうしたの…?なにかあったの…?」


あたしは桔平くんの顔を覗き込む。

すると、なぜか照れくさそうに顔を隠す桔平くん。