姫と年下王子たち

「ひなちゃん、めっちゃ好きやで」


それはまるで、とろけてしまいそうなほど柔らかい笑顔で…。

自然と笑みが溢れた。


「…あたしも大好きだよ、桔平くんっ」


桔平くんの胸の中に飛び込んで、お互いを強く抱きしめ合った。



そのとき…。


〜♪〜♪〜♪〜♪


どこからともなく聞こえた機械的な音が、あたしたち2人の間を割いた。


「…なんやねん、こんなときにっ」