姫と年下王子たち

まるで、今からどこかへ出かけるかのような格好で。



「…ねーちゃん」


気まずそうに目を逸らす翼。


「翼…、なんでそんな格好してるの?今日から、春休みでしょ…?」

「そ…それは……」


口ごもる翼。


明らかに、あたしになにかを隠している。


「もしかして…、今から空港に行くんじゃないの…?」


あたしの問いに、翼は目を見開いた。


…やっぱりそうなんだ。