姫と年下王子たち

「あたしまだ、卒業おめでとうって言ってないのに…」

「まぁ、あいつらならそんな言葉いらないだろっ」

「そうかなぁ~…」

「それよりも、ほかにねーちゃんから言ってほしい言葉があるんじゃない?」

「え…?」


首を傾げるあたしの隣で、翼はなにやらズボンのポケットを探っていた。


「…ヤベ。ちょっとシワになってるしっ…」


そう呟きながら、ポケットから出したものを手で伸ばす翼。