姫と年下王子たち

そしてあたしを見つけるなり、絢斗が全速力で走ってきた。


飼い主に駆け寄る犬のように、あたしに飛びつく。


「…ひ…ひな、俺っ…。…グスン」

「わかったわかった…。絢斗はよくがんばったよ…」


なんと言葉をかけていいのかわからないけど、泣きじゃくる絢斗の背中を摩る。


すると…。


「…俺、合格してたっ……」


ふと、耳元でそんな言葉が聞こえたような気がした。