姫と年下王子たち

門から顔を覗かせてみるけど、受験生が多すぎて絢斗なんて見つけられない。



「…あっ!あれ…絢斗ちゃう!?」


すると、桔平くんが人混みの中を指差す。

あたしたちは、同時に顔を向ける。


そこには、俯きながら重い足取りでトボトボと歩く絢斗がいた。


「…絢斗」


その姿を見ていると、なんだかあたし自身が辛くなり、思わず目を伏せた。


「…ひっ、ひなぁ~…!!!!」