姫と年下王子たち

制服のズボンのポケットから、水色のビーズのストラップが出てた。


絢斗が動くたびに揺れるそのストラップが、やけに目につく。


いつもなら、携帯につけたジャラジャラしたチェーンのストラップが、絢斗のズボンからはみ出てるはずやのに…。


絢斗にあんなシンプルなストラップって、似合わへんなっ。



「どうしたん、それ?ストラップ変えたん?」


俺は何気なく、そのストラップを指差した。