姫と年下王子たち

また…、この気持ちが溢れ出してしまいそうで……。



「ひな」


ふと、絢斗の優しい声が聞こえた。


「ひなは、俺たちのこと…嫌い?」


見上げると、さっきの怒った絢斗のは違い、穏やかに微笑んでいた。


ううん、絢斗だけじゃない。


桔平くんも長谷川くんも、心から安心できるような微笑みで、あたしを包んでくれていた。


それを見て、なんだか心が温かくなるのがわかった。