姫と年下王子たち

あたしは涙が流れるのを、唇を噛んでぐっと堪えた。



「まだ俺らは、ひなが好きだってことわかってんだろ?」


絢斗のまっすぐな視線。

その問いに、あたしはゆっくりと頷いた。


わざわざあたしに会いにきてくれて、今日改めて3人の気持ちを確認できた。


「なら、ちゃんと答えてくれよ…」


絢斗は、あたしに訴えかける。

その表情は、どこか切なかった。