姫と年下王子たち

「ひながこんなんじゃ、話が進まねぇじゃねぇか!」

「っていうか、話の主旨がズレるから、絢斗は黙って」


あたしは、呆然と3人のやり取りを見ているだけだった。


こんな風に絢斗に怒鳴られたのは、…生まれて初めて。


その初めて見る絢斗の姿にビックリして、あたしの目から涙が溢れようとしていた。


でも、泣いちゃダメ…!


あたしはただビックリしただけで、泣かされるようなことはされてない。