姫と年下王子たち

痺れを切らした絢斗が、怒鳴り口調で立ち上がった。


「俺ら、ひなになにかしたっ!?」

「…そ、そんなこと……」

「もごもごしゃべんな!言いたいことがあるなら、そう言えよ!!」

「だ…だから……」

「今のひな見てると、なんかすっげームカつく!!」


感情的になる絢斗の肩を桔平くんが掴んで、ゆっくりとソファーに座らせた。


「絢斗、落ち着きぃやっ。そんな一方的に言わんでも…」