姫と年下王子たち

さっきまでメグは、あたしを合コンに誘うとかなんとか言ってたのに、こうもあっさりと引き渡されるとは…。


あたしはそのまま、ちょうどきたタクシーに乗せられた。


長谷川くんが助手席に座り、あたしの両隣には絢斗と桔平くんが座って壁をつくる。


どう考えてもこの状況からは、…逃げ出せない。



「ど…どうしたの?急に大学まできてっ…」

「あ?いつまでたってもひなが連絡よこさねーから、とっ捕まえにきたんだよ」