姫と年下王子たち

俺は2年前の記憶を振り払うかのように、夜空から再び人混みに目を移した。



そして、ようやく篠川橋を抜けた。

しかし、橋を抜けたとはいえ、橋に続くこの通りも人が多い。


俺たちは、脇道に入った。

由香里の家が、大通りに面していないことが幸いだった。


曲がりくねった脇道を進むと、見覚えのある家が見えた。

由香里の家だ。


しかし、家には明かりがなく真っ暗だ。