姫と年下王子たち

後ろを振り返ると、俺のすぐあとをついてきていたはずの由香里が、いつの間にか離れた場所にいた。


無意識のうちに、自分だけが先へ先へと行っていたようだ。


「ほら、こっち」


なんとか由香里のいる場所まで戻り、俺は由香里の腕を引いた。


こんな人混みの中で、はぐれたら面倒だ。


そうして、橋を渡っている途中…。


ヒュー…

と、あの独特の甲高い音が聞こえた。