絢斗は、家に行っても秋月さんがいないと愚痴っていて、桔平は、カテキョの担当がフツーの男子大学生に代わったとかで嘆いていた。


2人とも俺と同様に、ここしばらく秋月さんとは会えていなかった。


…そんな中、度々俺の前に現れる人物がいた。



「また、きちゃった…」


俺がホールに出ると、入口に近い席でブラックコーヒーを飲みながら、俺にはにかむ客がいた。