姫と年下王子たち

「声?俺には、なんも聞こえへんけど」

「俺も」

「おっかしいなー。俺のそら耳か?」


首を傾げる、絢斗。


A棟の方は昇降口もあるし、購買や自販機を利用するヤツらで賑わってるから、声が聞こえてもなんもおかしくはない。

でもB棟は、今日は保健室以外の特別教室は閉鎖されてるし、こんな日にB棟に用があるのは俺らくらい。


声なんか聞こえるわけが……。



「…いや、聞こえる」